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by musasinokosugi
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育児放棄。

育児放棄。_d0136282_1730575.jpg


 動物園の哺乳類の母親が『拘禁性ノイローゼ』に罹って(?)育児放棄するというニュースなら我々は時折眼にする。動物園の中でのことなら担当の飼育係が即時に対応して事無きを得るが、我々人間の方はというと、母親の育児放棄や虐待が起きても、一般社会の『自由』度がこれに対応することを許さず、時により動物園とは比較にならない惨状を現出せしめるのである。逮捕された母親は今年1月に二人の子供を連れて大阪西区に越して来た。街中の1Rマンションの一室で、6畳のスペースに家具調度が揃っている部屋だから普通に暮らす分には不自由はない筈である。このマンション全体が某ソープランドの社員寮として借り上げられているということであるが、託児所等の育児設備はなさそうだから、元々母親が仕事に出掛ければあとは室内に幼児二人が置去りにされるしかない体制だったのである。子供たちにはジャンクフードを与え、室内もベランダもゴミの山と化していった母親は徐々に育児に飽いて『育児放棄』へと向かい、最後には帰宅する気すらなくしてしまったのである。昼の番組では帰宅しなくなった母親はホスト遊びに狂っていたと報じていた。職場では毎日性をひさいで収入を得ているソープ嬢が、オフになると今度は逆に金で男を買って(或いは男に貢いで?)溜飲を下げるという話はよく聞く話である。二ヶ月に一度の水道の検針では半年の使用量がゼロだったということであるが、その間「一滴も水を使わなかった」(なかにし礼)というのは誤りで、使用量が基準値以下の場合「針」はぶれないのである。病める母親が育児を放棄するケースは充分あり得る話であるが、その際周囲の気遣いや市の生活相談の適切な対応があれば、彼ら二人の姉弟はエアコンも効かない猛暑の密室で餓死することはなかった。市の担当は住民の通報でこの部屋を5回訪問しているが5回とも「会えませんでした」と何もせず引き返している。子は親を選べない。母親が出て行ったあと、食事も得られぬ彼らは最後どういう日夜を過ごしていたのだろうか。水道の蛇口を捻る力はなかったのだろうか。ドアは自力では開けられなかったのだろうか。ベランダに出るだけの力もなかったのだろうか。町中であれば夜漆黒の闇に閉ざされることもなかっただろう。・・いずれにせよ彼らの短い生涯は終わった。合掌。

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教育ニュース 2010年08月02日12時05分『時事通信』

●23歳母親逮捕=遺棄容疑、幼児2遺体

 大阪市西区南堀江のマンションで幼児2人の遺体が見つかった事件で、大阪府警捜査1課などは30日、死体遺棄容疑で、住所不定、母親の風俗店従業員下村早苗容疑者(23)を逮捕した。「育児を放棄して殺してしまった」と容疑を認めているという。同課は西署に捜査本部を設置、2人が死亡した経緯についても詳しく事情を聴き、殺人や保護責任者遺棄致死容疑での立件も視野に捜査を進める。
 捜査本部によると、下村容疑者は「ご飯をあげたり、風呂に入れたりすることが嫌になった。子どもなんかいなければいいと思うようになった」「ご飯も水もあげなければ、小さな子どもは生きていけないことは分かっていた」と供述しているという。
 2人は昨年5月に離婚した元夫との子で、長女桜子ちゃん(3)と長男楓ちゃん(1)。下村容疑者が1人で育てていた。30日未明に発見された遺体は腐敗が進み、司法解剖で死因は特定できなかったが、死後1~2カ月で栄養不足が疑われ、死亡前数日は食事を取っていなかったとみられるという。遺体発見時、室内はごみが散乱し、冷蔵庫に食べ物は入っていなかった。
 同じマンションの住民によると、この部屋やベランダからは、ごみが腐ったような異臭がし、1~2カ月前まで、中から赤ちゃんの叫び声のような泣き声がしていた。
 同市のこども相談センターには、虐待を疑う通報が3月以降3度寄せられ、職員が5月18日までに5度訪問したが応答がなく、室内に入れなかったという。
 逮捕容疑は6月下旬、当時住んでいたマンション一室に2人の遺体を放置した疑い。
 下村容疑者は職場の上司を通じ、府警に「三重県にいる」などと説明。府警は30日午後、この上司と大阪市内のコンビニ店で待ち合わせをしたところを確保した。(了)

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「私はひとりじゃない」下村容疑者つづる 『日刊スポーツ』

 「私はひとりじゃないんだと、思わせてくれた小さな命」。大阪市西区のマンションから幼いきょうだいの遺体が見つかった事件。逮捕された母親の下村早苗容疑者(23)は2007年12月から08年4月にかけて、ブログに育児の喜びや子どものいとしさをつづっていた。

 07年12月のブログには、長女桜子ちゃん(3)誕生の時の気持ちが。「わが子と対面したときは、言葉にならないほどうれしかった」「大好きなだんなとの子ども、私の子ども、こんなにかわいいものだと思ってもいませんでした」

 「子どもが元気ないことほど、心が痛いことはありません」。08年2月、発疹(ほっしん)が出た桜子ちゃんが回復し、元気に部屋の中を動く様子を見た思いを記す。「片付け大変ですが、元気なかった時に比べたら…」「かわいい娘と毎日のほほんと過ごせることが本当に幸せなことなんだとなんだかふと思いました」

 08年3月、長男楓ちゃん(1)とみられる子を妊娠したことを報告し「無事育ってくれればつわりのなんのって平気で乗り越えるぜ」と決意。同年4月、おなかの子に「ただ、無事に生まれてきてくれたらそれでいいよ」と呼び掛けた。

 下村容疑者はこのブログの更新が同月に途絶えた後ぐらいに、自身のプロフィルを別のインターネットの掲示板に書き込み「家族なかよしこよし」と将来の夢を記した。09年5月に離婚。きょうだいはことし7月30日、遺体で発見された。(共同)[2010年7月31日20時15分]

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幼児置き去り「自分の時間欲しかった」 『日刊スポーツ』

 大阪市西区のマンションから幼児2人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で大阪府警に逮捕された母親の風俗店従業員下村早苗容疑者(23)は、2人を置き去りにした理由について「自分の時間が欲しかった。育児放棄が原因で殺してしまった」と供述していることが31日、捜査1課への取材で分かった。

 事件発覚後に取材に応じた下村容疑者の父親(49)は「娘が離婚してから1年以上、娘にも孫にも会っていなかった。どこにいるのかもはっきりしなかった」と話し、下村容疑者と家族との関係が途絶えていたことを明らかにした。

 捜査1課は、離婚などで生活状況が一変する中、孤立感や子育てのストレスを深めたことが事件の背景になった可能性があるとみて、部屋を現場検証するなどして詳しい動機を調べている。

 捜査1課などによると、下村容疑者は四日市市出身で、2006年12月に結婚したが、昨年5月に離婚。今年1月からは大阪市の風俗店で働くようになり、事件の現場となった部屋で、長女桜子ちゃん(3)と長男楓ちゃん(1)の3人で生活を始めた。

 下村容疑者は「そのころから、ごはんをあげたり、お風呂に入れるのが嫌になった」と心境の変化を供述しているが、子育てについて父親ら自分の家族に相談したり、助けを求めたりすることはなかったとされる。

 子どもを残し部屋を出たのは6月下旬で、「家を出て1週間ぐらいしてからは死んでるかもしれないと思っていた」と話す一方、「マンションに戻って助けてやらねばという気持ちにはならなかった」とも供述。

 部屋の様子を見に戻ったのは事件発覚前日の7月29日だけで、一見して腐敗が進んでいるとわかったという。発見時の身長は桜子ちゃんが約93センチ、楓ちゃんが約78センチで、この年代として標準かやや小さいぐらいだった。(共同)[2010年7月31日12時51分]

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「自分で何とかする」下村容疑者、孤立か 『日刊スポーツ』

 大阪市西区のマンションから幼児2人の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の風俗店従業員下村早苗容疑者(23)は昨年5月の離婚後、三重県四日市市の実家の家族に「自分で(今後の生活を)何とかする」と話し、大阪市内の転居先を知らせていなかったことが1日、下村容疑者の父親(49)への取材で分かった。

 父親は、下村容疑者の離婚後に1度も会うことはなく、ことし4月末ごろからは電話でも連絡が取れなくなった。捜査1課は、育児について実家に相談したり、頼ることができずに孤立を深めたことが事件につながった可能性もあるとみて、動機の解明を進める。

 父親らによると、下村容疑者は2006年12月に結婚し三重県内で暮らしていたが、離婚を機にいったん愛知県に転居。実家への最後の電話はことし4月末ごろで、その後父親らから電話をかけ、留守番電話にメッセージも残したが連絡はなかった。

 捜査1課によると、下村容疑者はことし1月から大阪市の風俗店に勤務し、現場の部屋で長女桜子ちゃん(3)と長男楓ちゃん(1)と生活。「そのころから、ごはんをあげたり、お風呂に入れたりするのが嫌になった」と心境の変化を供述している。

 捜査1課は1日、死体遺棄容疑で下村容疑者を送検した。(共同)[2010年8月1日11時27分]

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大阪・西区の2幼児死体遺棄:母親容疑で逮捕(その1) ごみの中、寄り添う
7/31大阪毎日朝刊

 ◇冷蔵庫からっぽ、飢えと暑さ…服脱ぎ

 幼い2人はごみが散乱した狭い部屋に閉じ込められ、命を絶っていた。大阪市西区のマンションで幼児2人が遺体で見つかった事件。部屋の冷蔵庫は空っぽで、2人は死ぬ数日前からまったく何も食べていなかった。「育児が嫌になった。すべてから逃げたかった」と供述した母親の下村早苗容疑者(23)=死体遺棄容疑で逮捕。母親に見捨てられた幼い2人は、寄り添うように全裸で倒れていた。発見時、部屋のエアコンは稼働しておらず、2人は暑さのあまり自分で服を脱いだ可能性もある。

 府警によると、司法解剖の結果、長女の羽木(はぎ)桜子ちゃん(3)は身長93センチ、長男の羽木楓(かえで)ちゃん(1歳9カ月)は身長78センチ。遺体は腐敗が進み、一部は白骨化。栄養も不足している状態だった。部屋の冷蔵庫には飲み物すら入っていなかった。

 2人の胃と腸に内容物はなく、府警は食べ物に飢えて死亡したとみている。

 ベランダや室内には、スナック菓子やハンバーガーの袋、おむつが散乱していた。子どもにファストフードやお菓子ばかり与えていたとみられる。近くのピザチェーン店の男性店員によると、今年2月、下村容疑者宅にピザ1枚と5個入りのチキンナゲット二つ、オレンジジュース1本を2回、宅配したという。

 警察が遺体を発見する数時間前の今月29日夕、下村容疑者は約1カ月ぶりに部屋に戻った。その時の様子を、府警に「子どもの体は茶色に変色して腐っていた」と淡々と話しているという。
 ◇容疑者の父親「孫、可哀そう」

 下村容疑者は三重県四日市市出身。東京の高等専修学校を卒業後、結婚して大阪で生活するようになった。父親の大介さん(49)は県立四日市農芸高校ラグビー部監督で、「こんなことが起きてしまって、驚きました。(死んだ)子どもが可哀そうで残念です」と疲れ切った様子で話した。大介さんは下村容疑者と10年近く連絡を取っていないといい「どこで何をしているかさっぱり分からなかった」と語り「そっとしておいてください」と声を落とした。

 大介さんは84年に四日市農芸高に赴任。無名だった同校ラグビー部を全国大会に15回導いた高校ラグビー界の名監督として知られる。【福泉亮】

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大阪・西区の2幼児死体遺棄:母親容疑で逮捕(その2止) 「母の愛」ひょう変 7/31大阪毎日朝刊

 ◇娘との毎日、本当に幸せ--下村容疑者、ブログで語る

 離婚前の下村早苗容疑者(23)は、インターネットのブログに子どもへの愛情をつづっていた。

 「可愛い娘と毎日をのほほんと過ごせることが本当に幸せなことなんだとなんだかふと思いました」

 07年12月から08年4月までの下村容疑者のブログだ。07年5月に長女桜子ちゃんを産み、間もなく長男楓ちゃんを妊娠。桜子ちゃんの出産を「わが子に対面した時は、言葉にならないほどうれしかった」と振り返っていた。

 桜子ちゃんが突発性発しんにかかった時は「子どもが元気ないことほど、心が痛いことはありません」と親心をみせた。

 08年4月、おなかの中にいる楓ちゃんに向けて「ただ、無事に産まれてきてくれたらそれでいいよ」と呼びかけるなど、ブログの文章は我が子へのいとしさにあふれていた。
 ◇「真摯に反省」 大阪市が陳謝

 大阪市こども相談センター(児童相談所)が虐待を疑う通報を受けながら子どもの安否確認をしなかった問題で、大阪市は30日、会見を開き、市こども青少年局の森啓局長は「結果的に救えなかったことを真摯(しんし)に反省したい」と陳謝した。

 相談センターは、匿名の女性から、3月30日、4月8日、5月18日の計3回、虐待を疑う通報を受けた。計5回、家庭訪問したが、いずれも呼び鈴に応答がなく、連絡先を書いた不在票を置いて帰ってきた。以降は保護者の連絡を待っており、子どもの安否確認はしなかった。森局長は「対応に問題があったと言わざるを得ない」と述べた。

 最後の5月18日の通報は「子どもの泣く声が今もする」との内容だったが、直ちに職員を派遣せず、早朝の通報に対し午後3時半ごろ部屋を訪問した。これについて相談センター側は、それまでの4回の訪問で誰にも接触できなかったことに触れ、「虐待を思わせる大人の怒鳴り声などがなく、緊急性を要するとの判断に至らなかった」と釈明した。

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2児放置死:遺体確認後、知人に電話「大事な人亡くした」

 大阪市西区のマンションで幼児2人の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親で風俗店従業員、下村早苗容疑者(23)が部屋で2児の遺体を確認した後の先月29日夜、知人男性に電話し、「大事な人を亡くした悲しみはどうやって乗り越えればいい?」と話していたことがわかった。かなり落ち込んだ様子だったという。下村容疑者はこの日の夕方、部屋に戻って2児の遺体を確認しており、事件の発覚などを恐れて知人に電話した可能性もある。

 下村容疑者は今年6月、風俗店の寮であるマンションの部屋に子ども2人を置き去りにして出て行き、その後、2人は死亡した。

 知人らによると、下村容疑者は先月中旬、出身地の三重県四日市市に戻り、知人男性が営む飲食店を訪れた。男性が子どもの話を振ると、「おばあちゃんの家に預けた」と話すだけで、話題をすぐに変えたという。

 落ち込んで電話してきたのは大阪に戻った後の先月29日午後8時ごろ。泣き出しそうな声で「友人が事故で死んだ」と切り出した。男性が「頑張って乗り越えないと」と励ますと、「そうだね」と答えていたという。

 府警によるとこの日は、下村容疑者の部屋の異臭を巡って苦情があり、風俗店の男性従業員が午後、下村容疑者に電話して部屋に戻るよう説得した。下村容疑者は1人で部屋に戻り、その後姿を消したらしい。翌30日午前1時過ぎ、従業員が110番通報し、2人の遺体が見つかった。

 男性は「まさか、子どもの死についての電話だったとは……。彼女は子どものことをすごくかわいがっていた。信じられない」と話した。  毎日新聞 2010年8月2日 15時00分

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 夕方の報道によれば、母親は部屋を出る際ドアが開けられないようガムテープを貼っていったとのことで、これでは「放棄」というよりも意図的な殺人行為である。

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by musasinokosugi | 2010-08-02 17:33 | 時事