地震・原発・津波。
2011年 03月 14日
計画停電が東電の送電範囲の1都8県で今日の朝から4月一杯まで実施されるそうである。今我々はかつて経験のない非常事態の只中であるからいいも悪いもないが、昨夜8時過ぎに発表された実施要綱では実施時間と範囲が明確ではなく、停電に入った際医療機器、水道電源、ビルのエレベーター等への影響の問題が次々と発生することが予想されるから、とてもじゃないが万事無事に収まるとは思われない。
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こんな時間に言われても…計画停電で東電へ怒り
東日本巨大地震に伴って電力の供給能力が低下することを受け、14日から始まる東京電力の「計画停電」。
ところが当初、荒川区の一部以外は対象外になるとしていた東京23区のうち、その後に13区で実施すると修正し、本店と支店の間でも説明が食い違うなど、異例の電力制限は実施前から混乱を重ねる事態になった。
東京電力は13日午後8時20分から、清水正孝社長が記者会見に臨み、東京23区について荒川区以外、14日は計画停電を実施しないと明言した。大田区役所に対し、東電側から「あした実施する」という連絡があったのは、ちょうど同じ頃。このため同区は、停電への注意を呼びかける折り込みチラシを急きょ手配する作業などに追われ、同区担当者は「こんな大事なことをこんな時間に言われても……」と憤っていた。
東電のホームページでは13日午後10時30分頃、目黒や世田谷、足立などの区でも停電がある、という記載も確認できたが、アクセスが集中したためか、すぐにつながらない状態に。東電東京支店は、清水社長の会見の内容について「今から訂正する」と説明し、約30分後、手書きで修正を加えた「想定される停電エリア」と題する資料を公表したものの、本店広報部は、23区での実施を「把握していない」と繰り返し、「23区は入らないはずです」と述べる始末だった。
東京23区内で当初、唯一対象となるとされた荒川区は発表までに東電からの公式な連絡はなく、同区の担当者は「テレビで見たが、こちらには何の連絡も来ていない」。午後10時過ぎから、西川太一郎区長ら幹部職員が緊急会議を開き、対応を協議した。(2011年3月14日02時32分 読売新聞)
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首都圏では11日夜に「帰宅難民」を多数出したが、ライフラインが寸断されたというわけではなかったのでどういう月曜の朝を迎えるかと思っていたら、電車が走っているのかいないのか通勤困難な人も多いらしく、首都機能は一部マヒしているという情報もある。先程ラッシュアワーを迎えた新宿駅では立川行快速に乗客が殺到して、一時入場制限をしたそうである。
東京都区内への通勤圏は広く、大半の人は郊外から何時間もかけて電車通勤しているわけで、これを直ちに車の通勤に切換えろと言ってもそれは無理というものである。道路はあちこちで大渋滞を引き起こすだろう。
ただでさえ通勤地獄の上、今回交通機関は寸断され、これに順番で停電が実施されるという我が首都圏である。テレビではこの際企業は一日単位の通勤は止めて、例えば二泊三日のローテーションの班を組んで就業する体制を考えたらどうかと提案する人もいた。
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by musasinokosugi
| 2011-03-14 12:30
| 時事