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by musasinokosugi
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水道も汚染された。

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 『男はつらいよ』の葛飾柴又の近く・東京金町浄水場(ここは江戸川から取水している)の上流に原発があるわけではないから、放射能汚染はどこから齎されたかと言えば、空気中に漂っている大量の汚染物質をランダムに呑み込んだ雨が、山野や川に万遍なく降り注いだ結果だろう。やれ冷却放水でX号炉の温度が下がっただの上がっただの、黒煙が吹いただの電気が通っただのと騒いでいる間に汚染はついに水道水にまで及んでしまった。

 「関東一円の乳幼児は危ない」「甲状腺癌になる恐れがあるから水道水は飲ませるな」ということなのか!?一度こんな通達を出してしまったら、たとえ数値が下がっても世のお母さん方はペットボトルの軟水から離れられなくなる。世情不安を煽っているのは政府ではないのか。そんな気がして来た。

 普段から非常時に備えてペットボトル1ダースを備蓄しているという関東の知人は、政府の発表前はスーパーに満載だった水が今日は1本もなかったと言っていた。ガソリンに続いて今度は水である。 そして今日はついに作業員3名が短靴から水が入って被曝してしまった。

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東京都の水道水、乳児飲用基準下回る=24日採取分、放射性ヨウ素

 東京都は24日、同日午前6時に葛飾区の金町浄水場で採取した水道水の放射性ヨウ素131が、厚生労働省が定めた乳児向け飲用基準の暫定規制値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回る79ベクレルだったと発表した。都は、「乳児が水道水の摂取を差し控える必要はない」としている。
 同浄水場の水道水からは、22日午前9時に規制値の2倍以上の210ベクレル、23日午前9時には190ベクレルの放射性ヨウ素を検出。都は、同浄水場から供給を受ける23区と町田、武蔵野、三鷹、稲城、多摩の5市に対して乳児の水道水摂取を控えるよう要請。都はさらに24日、乳児1人当たり550ミリリットル入りのミネラルウオーター3本、計約24万本を対象の市区に配布していた。(2011/03/24-13:43)

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川口市の浄水場の放射性ヨウ素、規制値以下に
読売新聞 3月24日(木)11時16分配信

 埼玉県川口市は24日、同市東本郷の市営新郷浄水場で、乳児が飲む暫定規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を超える120ベクレルの放射性ヨウ素131を検出したと発表した。

 ただし、再検査では規制値を下回ったため、市は「健康に問題はない」として推移を見守ることにしている。

 市によると、検出したのは22日に採取した水から。ただし、24日午前6時に採取した水は、46ベクレルと基準を下回った。このため市は、乳児の飲用を控える呼びかけなどはせず、週1回の検査を続けて様子を見るという。

 同浄水場は、江戸川水系の県営新三郷浄水場(埼玉県三郷市)から供給された水と、地下水を混ぜて水道水を供給している。

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常陸太田市・東海村・いわき市の水道でもヨウ素
読売新聞 3月24日(木)0時41分配信

 厚生労働省は23日、茨城県常陸太田市内の浄水場で22日採取分から放射性ヨウ素が1キロ・グラム当たり245ベクレル検出されたことを明らかにした。

 同省によると、茨城県東海村の水道水(23日採取)からも同188・7ベクレル、福島県いわき市の水道(21日採取)からも同103ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。いずれも乳児の飲用を控えるよう住民への広報を要請した。

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松戸市の2浄水場から乳児基準上回る放射性物質 金町は基準以下に
産経新聞 3月24日(木)12時44分配信

 千葉県水道局は24日、松戸市に水道を供給している栗山浄水場などで、1歳未満の乳児の摂取制限の暫定基準を上回る放射性物質を検出したと発表した。

 乳児の基準となる1キロあたり100ベクレルを超える放射性物質が検出されたのは、松戸市の「ちば野菊の里浄水場」と「栗山浄水場」。それぞれ1キロあたり「野菊の里浄水場」で220ベクレル、「栗山浄水場」で180ベクレルが検出された。

 首都圏では、東京都葛飾区の金町浄水場、埼玉県川口市の新郷浄水場からも乳児の摂取基準を超える放射性物質が検出されたが、金町浄水場では24日の調査で、放射性ヨウ素の値が1キロあたり79ベクレルと基準値を下回った。

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【東日本大震災関連情報】
みんながズッコケた「震災対策」
【政治・経済】
2011年3月23日 『日刊ゲンダイ』掲載
一夜漬けでは限界

 今まで大して関心がなかったくせに、突然「地震対策」を大々的に打ち出すなんて、タチの悪い便乗だ。
 都知事選に立候補する東国原英夫・前宮崎県知事(53)と「ワタミ」の渡辺美樹・前会長(51)が22日、都庁で記者会見し、それぞれのマニフェストを発表した。共通するのは第一に「都市の地震対策強化」を挙げていること。東国原はマニフェストの表紙にわざわざ「強い東京」と明記、「災害に強い東京をつくっていく。都民の生命と財産を守る」とエラソーに語った。
「具体的な対策については、『学校や病院などの耐震化を進める』『携帯が一斉に通じなくなるのでインフラの整備』『人と人との絆を深める』などを自慢げに挙げていました。これには集まった記者もズッコケましたよ。当たり前のことを並べただけで、踏み込んだ対策が何ひとつありませんでした。東国原氏はしきりに『口蹄疫や鳥インフルなどの危機を経験した』と言うのですが、地震対策と何の関係があるのでしょうか? 『関心が高いから、とりあえず言ってみた』というのがミエミエでしたね」(都庁担当記者)
 渡辺も明らかに付け焼き刃だ。2月の出馬会見では全く触れなかったのに、今回発表したマニフェストには冒頭3ページにわたって「都民の安心安全を守る」と打ち出している。こちらも中身はヒドい。「防災活動拠点の増加と備蓄の強化」「国や他県、警察、自衛隊との連携強化」「各家庭の携帯ラジオの常備化の推進」などを挙げているが、「当然のことだろう」「財源はどうするの?」と突っ込みを入れたくなる。
「地震対策は都知事選の争点のひとつ。それゆえ、具体的で都民の不安を解消してくれるものでないとダメです。一夜漬けで考えたものや、財源を示さずに『あれもやります、これもやります』と言うだけでは、すぐに見放されるでしょう。新人候補は甘く考えてはいけません」(政治評論家・浅川博忠氏)
 票狙いの薄っぺらい対策なら、いっそ打ち出さないほうが身のためだ。

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cf.秋田のヤンジロウさんは今日3/24日の記事で、廃校(美郷町六郷東根小学校)利用の被災者受容れ施設を写真付で紹介している。

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選挙:東京都知事選 候補、各地で第一声 東日本大震災で「防災」「安全」口々に  毎日jp

 首都の新しい顔を選ぶ東京都知事選が告示された。東日本大震災でにわかに「防災」が争点に浮上。どの候補も重要な公約に位置づける。都民も危機感を募らせる中で選挙戦が始まった。

 ワタミ創業者の渡辺美樹氏(51)は午前9時、中央区日本橋の事務所で出陣式に臨んだ。震災犠牲者への黙とうの後、被災地に救援物資を届け、被災した高齢者を自身がかかわる施設に迎えた経験を紹介。「経営の力を使って利益を生み出し、弱い方のため、医療・福祉・教育にお金を使わなければ。被災地に行き、何としても勝たねばとの思いが強くなった」と決意を述べ、第一声をあげる東京スカイツリーを望む両国国技館前へ向かった。

 4選を目指す石原慎太郎氏(78)は午前11時、港区南青山の選挙事務所で出陣式。「日本はこれから大変。復興の原動力に東京がならなければ。私は選挙をやっている暇がないので、皆さん分担して選挙をやってほしい」と防災服姿で支援者に語りかけた。その後、東京を高度防災都市化するなどの公約を発表。「心臓部、頭脳部の東京が止まったら日本が止まる」と強調した。

 ドクター・中松氏(82)は渋谷・ハチ公前で第一声。東日本大震災の犠牲者に黙とうした後、「東京にも震災が起こる」と予測した。「私は地震、津波、原子力、新エネルギーのプロだ」と主張。「地震・災害のプロとして先頭に立ち、防災に強い東京をつくる」と訴えた。

 前宮崎県知事の東国原英夫氏(53)は新宿駅南口で第一声。被災者へのお悔やみの言葉を述べた後、「こういう時代だからこそ、ミラクルを起こし元気、勇気、活力を日本全体に発信したい」と訴えた。「首都圏は危機に脆弱(ぜいじゃく)。危機管理は行政の一丁目一番地」。宮崎での経験談を披露し、「一緒に乗り越え、元気な首都、元気な日本をつくりたい」とも。この後、自転車にまたがって遊説に向かった。

 共産党推薦の前参院議員、小池晃氏(50)は、午前9時ごろから新宿区の選挙事務所で出陣式。演説で、震災の影響で物不足が広がっていることを指摘して、都の備蓄品を配布して不安解消に努めるよう訴え、「震災予防を震災対策に変え、予算も減らした」と石原都政を批判した。「東国原氏も渡辺氏も石原都政に反対とも賛成とも示さず、責任ある立場と言えない。震度6対応の防災計画を震度7に引き上げ、命を守る防災都市にしよう」と呼び掛けた。

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*被曝というと第五福竜丸に触れないわけには行かない。昔は平気で原水爆実験を地上でやっていたわけで、ウイキペディアによれば: ↓

1954年3月1日、第五福竜丸はマーシャル諸島近海において操業中にビキニ環礁で行われた水爆実験(キャッスル作戦・ブラボー(BRAVO)、1954年3月1日3時42分実施)に遭遇し、船体・船員・捕獲した魚類が放射性降下物に被爆した[1]。実験当時、第五福竜丸は米国が設定した危険水域の外で操業していた。危険を察知して海域からの脱出を計ったが延縄の収容に時間がかかり、数時間に渡って放射性降下物の降灰を受け続けることとなり第五福竜丸の船員23名は全員被爆した。後に米国は危険水域を拡大、第五福竜丸以外にも危険区域内で多くの漁船が操業していたことが明らかとなった。この水爆実験で放射性降下物を浴びた漁船は数百隻にのぼるとみられ、被曝者は2万人を越えるとみられている。

・・ということである。当時小学生だった我々も「雨に濡れると禿げになる」と騒いでいたものであるが、付近で漁をしていた漁船員たちは雨ではなく「降下物即ち死の灰」を直接浴びてしまったわけである。
 ちなみに我らが英雄?ゴジラも核実験が原因で誕生した怪獣だという設定になっている。

cf.第五福竜丸公式サイト

cf.第五福竜丸

cf.ウィキペディア第五福竜丸

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cf.利根川水系の地図と航空写真

*或る技術系の先生はテレビで解説している理論系の教授たちを罵倒して、今やチェルノブイリ同様の「石棺(コンクリート打設)」しか手がないと、早い段階から主張している。

 冷却水は放射能を帯びるから本来は閉じられた循環系で作用させなければならないが、電源喪失により今は海水をかけているだけだから、放射能は海水と共にいつまでも垂れ流されるしかない。現況は原子炉を作動させてからあわてて冷却系を構築しようとしているのと同じである。だから電源が通っただけで大喜びしているのである。世界がこの事態を心配しているのに、日本政府だけは安心だ、安心だとだけ喧伝しているのである。

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by musasinokosugi | 2011-03-25 08:36