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by musasinokosugi
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雀と遊ぶ(1)♪

*近頃なんたらかんたら、いちいち人間の相手をすることに疲れて来た。というか、還暦を数年過ぎたこの歳になって、新しい趣味?生甲斐?道楽?時間潰し?・・・のようなものを見つけたのである。

 と言っても、この遊びはまだ始めてから一ヶ月足らずである。きっかけは偶然だった。寝屋川の川べりで小休止した際たまたま近くにいた一羽の雀にパン屑を丸めて投げ与えたのである。彼(彼女?)は何の躊躇いもなくすぐに飛びついて来た。それをどこかで見ていた他の雀たちも数羽近寄って来たので彼らにも与えた。
 以後これが病み付きになったわけである。

 そう、私の始めた遊びというのは、この『餌付け』なのである。フィールド・ワークというほどかっこいいものでは到底ない。私の投げ与えるエサはパン屑主体であるが、文字通りこれを「エサ」に多数の雀たちを誘き寄せ、一方的に彼らに奉仕して、私は暇さえあれば「彼らに遊んで貰っている」のである。

 最初私は川べりに二ヶ所のポイントを作って連日のようにそこへ行った。来訪する雀は両方合わせても延べ20~30羽ほどで、決して多くはない。多くはないが、今では彼らと顔馴染みになって(!)私が現場に着くと必ず数羽が寄って来るのである。
 エサはパンをいろいろ試したが、今は食パンに落着いている。おにぎりの米粒とか、カステラも試した。これらは好評・不評が個体によって別れた。嫌な雀は見向きもしない。それとおにぎりの米粒の欠片とカステラ系は投げ難いのが困る。

 やって来るのは雀だけではない。まず鳩が来る。カラスも来る。雀は鳩に一目おいている。怖がるのか遠慮するのか、大阪城公園の噴水前で鳩に餌やりをしている人を私たちはしばしば見掛けるが、ただ普通に撒いているだけでは鳩の集団が蝟集して黙々と食べ続け、雀などは数羽が鳩の集団の外周りをうろつくだけである。
 私の餌付けはあくまで雀対象である。鳩などは招かれざる客だが来るのだからしょうがない。両者の生活圏はかなり重複しているようで、ねぐらまで一緒ということはないだろうが、雀のいるところには(ブッシュの中を除けば)鳩もいるし、鳩のいるところには(橋や歩道橋のような大型の鉄筋構造物を除けば)大抵雀もいる。

 カラスは威嚇に来るのか、単なる(縄張りの?)見回りか、一羽または数羽で時折やって来る。鳩は一斉に飛び立って逃げるときもあるし、無視して居残ることもある。鳩が逃げれば雀も逃げる。鳩は人間は恐れないが烏は恐れるようである。雀は烏も鳩も無論人間も自転車も犬も恐れる。犬は雀を食べたりしないだろうが、公園に住む野良猫は鳩や雀を襲って食べたりしないのだろうか。汗。

 撒き始めから1週間後くらいだったろうか、私は川べりの2箇所だけでは飽き足らず大阪城公園内に別のポイントを探しに出掛けた。そこで幸か不幸か、今ではメインとなってしまった来客多数の或る場所を発見したのである。
 それまでは1日に百円ショップの5個入り(?)の「ミニロールパン」を撒き切れない状態で、毎日余りを自宅に持ち帰っていた。そんな或る日連日の余り分全てを持って出掛け、そのスーパーポイントで多数の雀たちと出会い、瞬く間に撒き終わった。「これではパンが足りない!」と思った私は次の日から主要な餌を食パンに切り替えた。と言っても、一日で食パン1斤を撒き終わることなど到底無かった。それがどういうことか来客多数、1斤が2斤になり、やがて3斤から4斤になってしまった。午前の部と午後の部を合わせると(カステラ・どら焼きを加えて!)4斤を超えることもあった。見知らぬお婆さんからは嘘かホントか「あんまり餌をやると家まで付いて来るよ」と注意されるわ、それにあまり根を詰めてやるのも良くないし、第一体が保たないので今(7月7日現在)は成るべくセーブして撒いている。


by musasinokosugi | 2012-07-09 15:27