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by musasinokosugi
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アメリカ文化の影響。

 以前職場に沖縄から来た青年がいて、彼があまりにアメリカ文化が好きだったため、私たちは彼のことを「ウチナンの心を忘れてアメリカ帝国主義に魂を売り渡した男」とよくからかっていた。ここにウチナンとは沖縄の人が自分たちのことを呼ぶ際の方言である。彼から聞いた逸話として今も覚えているのは、復帰前『高等弁務官』という米軍占領下にあって、沖縄の通貨はドルだった。沖縄に渡航するにはパスポートが必要だった時代の話である。それでドルの最小単位であるセントを、沖縄の人たちは老いも若きも「1セン、2セン」と数えていたというのである。米兵の発音が「セン」と聞こえる影響もあったろうが、それよりも沖縄の人の心意気としては日本の「銭」として発音する姿勢が強かったという話だった。

 私は今頃になってつくづく思うのだが、「魂をアメリカ帝国主義に売り渡してしまった」のは彼一人のみならず、(程度の差こそあれ)私たち敗戦後の日本人全員に共通して言える習性だったのではないか。『戦後民主主義』なるものは、アメリカの圧倒的軍事力の下、アメリカ文化の影響にどっぷり骨の髄まで浸かってこそ成立し得た、一種姑息でさもしい民主主義ではなかったか。
 昨日も書いたように、私は昔の歌をYouTubeで漁っていて気づいたのだが、私が知っている曲はその殆どが日本とアメリカのものだったのだ。日米両国以外の歌などまるで知らないのだ。フランスのシルヴィーヴァルタンは例外中の例外に過ぎない。ストーンズにしろビートルズにしろ、日本で流行したのはアメリカでメジャーデビューして以降のことだ。日本のポップス界は戦後一貫してアメリカンポップスの云わば「コピペ」だったのである。その一例を挙げれば、ビートルズの”I wanna hold your hand.”にしても「おおプリーズ おお いぇいいぇい お前を抱きしめたい♪」と、当時のポピュラー界の売れっ子『スリー ファンキーズ』が日本語に翻訳して歌っていたのである。

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 テレビ番組には『パパは何でも知っている』『うちのママは世界一』『ローンレンジャー』『スーパーマン』『ボナンザ』『トムとジェリー』『ミッキーマウス』・・・etc.と数え切れない程沢山のアメリカドラマやアニメが蔓延していたし、私たちの時代、学校給食には米軍払い下げの(?)脱脂粉乳をお湯で溶かした擬似ミルクが付き物だった。これは本来家畜の飼料として使われていたもので、それを食糧難に喘ぐ日本社会に回してくれたのである。が、あんまりおいしくなかったためどうしても飲めない女の子も中にはいた。
 そうこうしている間に我が国はなんとか戦後復興を成し遂げ現在に至っているわけである。

 
 

 
by musasinokosugi | 2014-05-10 16:56 | 時事