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by musasinokosugi
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新年は朝生を見た。

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 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしく。私は去年の大晦日は奈良へ行ったのですが今年は家に籠もり、紅白は見ないで第九を聴いていましたが昔のような感慨はありませんでした。大騒ぎの紅白は白組優勝、結果は東京タワーのライトアップで表示されました。ぁそ。あと、囲碁・将棋チャンネルとか見たかな。それから朝生へ行きました。これはそれなりに面白かったけれど、冒頭いつも場内一般参加者の発言を要請するがこれは建前だけで、司会者を初めパネリストの連中にあれだけ傍若無人にはしゃぎ回られ「自分こそ何でも知っている人間だ!」とのパフォーマンスの連鎖の波状攻撃を受けたら、余程論争に馴れている人しか挙手することさえ不可能になり、ただひたすら縮こまってしまうだけだろう。昔はそれでもスタジオ内見学者からの発言を小まめに拾ってときにはパネリストとの間での一問一答に発展することもあったが、今彼らは完璧に雛壇の飾り物に転落してしまっているし、番組視聴者からの電話発言にしても、あんな風に2~3行で括られてしまったら単なる数合わせ、おためごかしの賑やかし以上の意味は持ち得ない。つまりはあれら全ての試みは『双方向性』をこれ見よがしに演出しているメディアからの一方的な情宣でしかないのである。というわけで、元旦の今日は朝生の私なりのおさらいです。

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 コースターの13人負傷 連結外れ、高速で追突『中国新聞』

 31日午後1時40分ごろ、北九州市八幡東区東田のテーマパーク「スペースワールド」で、ジェットコースター「タイタンV」(6両編成)が走行中、3両目と4両目の連結が外れ、ホームに到着する手前で前の3両に後ろの3両が高速のまま追突した。乗客13人が首や腰の痛みなどを訴え、市内の病院で手当てを受けたが、いずれも軽傷。

 八幡東署は業務上過失傷害の疑いで、スペースワールドの担当者らから事情を聴き、詳しい原因を調べる。

 スペースワールドによると、3両目と4両目の連結ボルトを留めるナットが脱落していた。もともと装着されていなかったのか、連結が外れた際に脱落したのかは不明。

 調べでは、コースターは異常音がした後、前3両と後ろ3両が離れた状態で走行を続けた。ホームの手前約50メートルの地点で、もともと設置されている停止制御が前3両だけにかかり、後ろ3両が止まらずに追突した。(初版:12月31日21時12分)

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 *日本は一人当たりのGDPでは世界で18位に転落したそうで、それも大企業(製造業)が9%の成長率を確保する堅調ぶりを示している一方で、その他産業は軒並みマイナス成長に転落しているというのである。
 80年代は総じて国を挙げてのバブルに踊り、91年にバブル崩壊、年号で言えば平成は不況の連続だった。絶頂期の日本経済はGDP世界一、対ドルレートは79円、東証株価は4万円に迫る勢いだったから、その頃を思えばこの転落はまるで他所の国の出来事であるかのようだと言う。
 *今わが国経済はようやく不況からの脱却を果たしたというのだが、儲かっているのは大企業、IT、金融資本等一部だけ、その他中小零細各種産業は軒並みアウトであって、都市と地方の対立で言えば、地方経済は疲弊の極みからいまだ脱却し得ないでいる。「パイをでかくしなければならないんです!」と安倍ポン親衛隊だった筈の一太はこの現状を全面擁護していたが、羹先生に言わせれば『国民経済』という『国民同胞はみんな仲間で運命共同体だ』的概念そのものが今やこの国では事実上崩壊しており、なんだかんだ言っても金が集中して来る都市生活者6,000万人と、待てど暮らせど金が回って来ないその他農漁村等生活者6,000万人へと二極分解しているというのである。

我が大阪にしてからが『第二の夕張』への転落の危険性まで言われている現況では、『この国は夕張か東京かの二つに一つだ』と言ってもあながち言い過ぎとは思われないところまで来てしまっているのである。


*『限界集落』などという言葉も出て来た。いずれは西部劇のゴーストタウンのように廃墟と化すことが充分想定され得る過疎村を指す言葉である。
「平均年齢65歳の寒村に『ばら撒き』をしてどうなる?」との功利主義そのものの発言も聞かれた。(←この言葉は「人間なんてどうせみんな死ぬんだから何をしても無駄だ」という論理と似ている。)まるで「そんな過疎の村など滅びるに任せよ」と言っているかのようである。

 『炭鉱が駄目なら観光へ』と財政の変換を目指した夕張だったがそれも頓挫し、今度は「国が半分もってくれるんだから」と中央官庁紐付きの補助金行政に全面依拠している。そんなことなら秀吉さんを市長に呼んで私財を投入して貰ったら良かったのにと思うがこの期に及んでまだ「地元のことは地元の人間にしかわからない」などとお高く出ている。中央の金蔓に期待する点では岩国市議会も同じである。市庁舎の建替え資金を餌に米軍基地の移転拡大を中央と議会が腕づくで呑ませようとしている。

 日本全国津々浦々まで浸透し切っているこの『観光立国』という考え方だが、私には如何にも安直な発想のように思える。旅行者が落としてくれる金目当てと言って、国中観光地にしたところで誰がどこから来てくれると言うのか。海外からの観光旅行を期待するならそれなりの受容れ体制の拡充を図らなければならないし、その前に林業、農業、地場産業の振興等やることは幾らでもある筈だ。そういう基本的な振興策を全て阻んで来たのが自民党と結託した霞ヶ関官僚どもである。

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【街づくり】 “限界集落”山間部の集落が消えてなくなろうとしている  
(2007年3月12日)『公明党』

限界集落とは、過疎化などで人口の半数以上が65歳以上の高齢者となり、冠婚葬祭などの社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを言います。
この言葉は、長野大学 産業社会学部の大野晃教授が1991年提唱したもので、国土交通省の調査では、今後10年の間に消えてしまうと思われる集落は2109もあるといいます。高齢化と過疎化により活力を失った集落は、そのまま将来の日本の縮図なのかもしれません。

国土交通省は過疎地域自立促進特別法に基づき、過疎地域に指定されている775市町村を対象に、集落の将来予測に関するアンケートを行いました。その結果、全国の集落6万2271のうち、65歳以上の高齢者が半数以上の限界集落は7873にのぼりました。これは全体の12.7%に当ります。このうち全国で2641の集落が消滅の危機に瀕しており、422の集落は10年以内に消滅する可能性があるといいます。

限界集落が消えてしまうことの影響は、その村だけではなく、他の地域にも及びます。山間部にある棚田は、水を溜めることで保水機能を果たし、豪雨などの際の緩衝作用として機能してきました。しかし耕作を放棄された棚田は、数年でもとの山地に戻ってしまい、プールの役目を果たさなくなります。保水力のなくなった山はそのまま雨水を流してしまい、下流での洪水の原因にもなります。
過疎地の衰退に歯止めをかけるためには、国レベルでの山村活性化のための施策が必要になるでしょう。

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cf.限界集落について
cf.農林省報告書(PDF)

by musasinokosugi | 2008-01-01 16:55