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by musasinokosugi
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小津安二郎作品を見た。

 小津安二郎監督「秋刀魚の味」(1962年芸術祭参加作品)をYOUTUBEで見た。Youtubeはこのタブレットではよく映るときと全然駄目なときがあって両極端である。毎日よく入るのなら私も70年代ロックを観たり、映画を観たりで忙しいのだがそうではない。今日は珍しくよく入ったので、何気なく「秋刀魚の味」を付けてそのまま成り行きで1時間52分超の大作を終いまで観てしまった。

 小津映画には娘の縁談を巡る確執をさり気なく描いた作品が多いがこれもその手の作品である。戦争中は駆逐艦の艦長だったという主人公は妻君に先立たれ、娘と次男の三人暮らしをしているところ、24歳の適齢期を迎えた娘をそろそろ嫁にやらねばならぬなと悩んでいる。娘も結婚したい気はあるが、自分が嫁いだ後の父親と弟の生活を案じている。・・・。この主調音に長男夫婦、学生時代の同窓生仲間と恩師らとの交流が混ぜ込まれていて、派手さはないがじっくり見させられてしまう映画である。私が好きなシーンはというと、初めて寄ったバーで偶然艦長だった時代の乗組員の一人と鉢合わせして、これに亡くなった女房と面影が似ているというママが加わって三人で軍艦マーチのレコードをバックに敬礼で戯けるところである。私は別に軍国主義者ではないが🙆、このシーンは好きである。😊😁😌🔱🎬🚢。

 事実関係を確かめたわけではないが、昔「吉本隆明は小津を嫌いだがそれはなぜだと思うか?」と、或るマニアックな吉本ファンに唐突に訊かれたことがある。咄嗟のことだったが、私は「戦争に協力したからじゃないの?」と即答した。小津は戦争中中国大陸に渡って従軍映画を撮影した過去がある。大日本帝国陸軍に協力しなかったら映画を撮ることなど不可能だった時代の話である。生きた年代が懸け離れていたら許すも許さないもなかっただろうが、吉本隆明と小津安二郎は充分に近い時代を生き抜いている。ゲーテがワイマール共和国の鼻持ちならない木っ端役人だったからと言って、それを理由にGoetheの全作品を否定し去る人間はいないだろうと、これは埴谷雄高がかつて指摘していたことである。
 小津安二郎作品が流行った頃私はまだ小学校低学年だったから、私は小津を許すとか許さないとかいった価値判断の俎上に乗せることなど思いもつかない、ただの小津作品ファンの一人に過ぎなかったのである。

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by musasinokosugi | 2015-06-02 13:34 | 写真・ムービー等

野田高梧。

 野田高梧について私の知っていることは小津安二郎の良き相棒だったことくらいしかないから、取り立ててここで語ることは何もない。お二人とも故人になられて久しいから、これから研究が進むことはあっても関係が深まったり逆に疎遠になったりすることもない。
 私は小津生誕100年を記念して松竹ホームビデオから発売された『小津安二郎全集』のうち第1集と第2集を持っている。第3集以下はあまりにも古い映画なので、研究者でもない私には無関係と思って買わなかった。卒論に小津を選択した学生さんとかならいざ知らず、あんなものは素人には不要である。

 これまでこの喫茶店でずっと第1集を見て来て、これはあと1本で終わる。次からは第2集に行くか、それとも小津を離れて洋画へ行くかである。うちのPCはみな壊れてしまったので、自宅用には新しくPCを買うかそれともDVDプレイヤーを買うしかないのだが、それにはまとまったお金がかかるので躊躇っているうち、ネット喫茶で見ることを覚えたのである。雑音その他で気が散ることも多いが、私はフリーパスを持っているため時間に制限がないからとりあえず満足している。
 そのうち何らかの考えがまとまって来たら個々の映画について何か記事を書くことも視野に入れているが、あまり無定見なことも書けないし、当座は書く予定は無い。 

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by musasinokosugi | 2014-05-23 16:10 | 昔話